小型二次電池について

Q1. 小型二次電池(充電式電池)って、どんな電池ですか?

使った後も充電すれば、繰り返し使える電池のことです。
次のような良い点があります。

  1. 繰り返し使えて経済的けいざいてき
  2. 充電が簡単で安全。
  3. 電圧が安定している。
  4. 低温にも強い。

最近もっとも使われている小型二次電池(充電式電池)は、携帯電話けいたいでんわやノートパソコン用のリチウムイオン二次電池です。

Q2. ニカド電池って、どんな電池ですか?

繰り返して毎日使うような時、使い切りの乾電池よりお得という理由で、コードレス電話、電動歯ブラシ、シェーバーなど毎日よく使うものに使われていました。

Q3. ニッケル水素電池って、どんな電池ですか?

ニカド電池の約2倍の電気容量を持っていますので、1回の充電でより長く機器が使えます。
機器の小型軽量化に役立つ電池です。

Q4. リチウムイオン二次電池って、どんな電池ですか?

1980年代に登場した新しい二次電池です。
小さくて軽くてハイパワーで、携帯電話けいたいでんわなどにはかかせない電池です。
ビデオカメラや携帯電話けいたいでんわがより小さく軽くなったのはこの電池によるところが大きいです。

Q5. 充電式電池は、なぜ充電したり放電したりできるのですか?

詳しくはお伝えできませんが、乾電池などとくらべて、充電池式電池は「材料」と「造り」が違うので、充電、放電の繰り返しを行うことができます。
化学変化した物質が、充電することによって、再びもとの状態にもどるので繰り返し使えます。

Q6. 充電式電池と乾電池とは、どんなところが違いますか?

乾電池は、一度しか使えない使いきりの電池ですが、充電式電池は充電し、繰り返し使える電池です。

Q7. 小型充電池式電池には、どのような種類がありますか?

ニカド電池・ニッケル水素電池・リチウムイオン電池・小型シール鉛蓄電池なまりちくでんちなどの種類があります。

Q8. 小型充電池式電池にはマークがついていますが、何のマークですか?

「リサイクルマーク」と呼ばれるものです。
小型二次電池にもいろいろな電池があり、乾電池に似た形のものから一個以上の電池をプラスチックケースに入れた電池パックなど形もさまざまです。「リサイクルマーク」は充電池式電池であることと、その種類が見分けられやすいようにつけられています。電池の種類によって色分けをしているものもあります。

Q9. 乾電池と充電式電池をまぜて使ってもいいですか?

種類が違うため、電圧の変化や持続時間に差がありますので、絶対ぜったいにまぜて使わないでください。
液もれしたり、発熱、発火のおそれがあり危険です。

Q10. 充電器を自分で作りたいのですが、どうしたらいいですか?

安全規格あんぜんきかく電気用品取締り法でんきようひんとりしまりほう)面で、問題となりますので、自分で作ることはおすすめできません。
電池工業会としては絶対ぜったいに作らないことをお願いします。

Q11. 違うメーカの電池と充電器の組み合わせでも充電できますか?

性能の違いなどがあるので、性能保証せいのうほしょうの点から違うメーカ同士では充電しないようにしてください。
専用の充電器を使ってください。

Q12. 日本で売っている充電器を海外で使えますか?

海外で使えるものもあります。
充電器についている使用説明書を読んでください。

Q13. 充電器で普通の乾電池を充電したら、どうなりますか?

乾電池は充電できる構造こうぞうにはなっていません。
液もれしたり、電池が破裂はれつするおそれがありますので、絶対ぜったいにしないでください。
電池工業会としては、安全を保証ほしょうしていません。

Q14. メモリー効果こうかって何ですか?

電池を使い切らずに充放電を繰り返すと、電池が「短時間だけ使用」を記憶きおくし、次に使う時に電圧がすぐに下がり機器が止まったりする現象げんしょうです。おもにニカド電池で見られます。