一次電池の安全で正しい使い方
アルカリボタン電池を直列で使用する際の安全に関するお願い(2019年1月17日)
1) 電池を乳幼児のそばに放置しない
電池は乳幼児の手の届かないところに置いてください。万一、飲み込んだ場合は、すぐ医師に相談してください。また、乳幼児は機器から電池を取り出し、飲み込む場合がありますので十分に注意してください。
特に、コイン形リチウム電池の誤飲は、短時間で化学反応が起き最悪の場合、死に至るおそれがあります。
2) 電池の液が皮膚や衣服についたら、水で洗い流す
電池は正しく使用しないと液もれを起こすことがあります。電池からもれた液が皮膚や衣服についたらきれいな水で洗い流してください。万一、目に入った場合は、すぐにきれいな水で洗い流して、医師の診察を受けてください。
3) 機器の使用後は必ずスイッチを切る
スイッチを切り忘れると、電池の残量がなくなった後もエネルギーを取り出そうと電流が流れ、電池に負担がかかって液もれが起こりやすくなります。使用後は必ずスイッチを切ってください。
4) スイッチのない機器(時計、ワイヤレスマウス、リモコンなど)は定期的に電池を交換する
スイッチのない機器は常に弱い電流が流れ電池が消耗しています。電池の残量がなくなった後もこの状態が続くと、電池に負担がかかって液もれが起こりやすくなります。機器が動作不安定な状態になった場合は電池の消耗と思われますので早い時期に電池をお取替えください。
5) 長い間使用しない時は、電池を機器から取り出す
スイッチを切っていても機器の中の電池は、僅かな電流が流れて残量が減っていく場合があります。電池の残量がなくなった後もこの状態が続くと、電池に負担がかかって液もれが起こりやすくなります。長期間使用しない時は電池を取り出しておいてください。
取り出した電池は、個別にケースに入れるなどして、ショート(短絡)しないように注意してください。
6) 電池を使い切ったら、早めに取り出す
液もれなどを起こして機器を傷めることになります。使い切ったら電池は取り出して処分してください。
7) 電池の取替えは全部まとめて。新しい電池と古い電池は混ぜない
一緒に使うと、古い電池から液もれが発生することもあるので取替える際は必ず全ての電池を新しいものに交換してください。
8) 電池は同じ種類を使う
電池を2個以上使用する場合、銘柄(会社名、ブランド名)や種類の違う電池、また、サイズが違う電池を混ぜて使用すると、それぞれの電池の性能が違うため、液もれや破裂の原因につながります。
種類の違う電池とは?
例)「アルカリ乾電池」と「マンガン乾電池」
サイズが違う電池とは?
例)「非常用スペーサーにセットして単1形に大きさを変えた単3形乾電池」と「単1形乾電池」
9) 電池はショート(短絡)させない
電池をネックレスやヘアピン、コイン、鍵などの金属製品と一緒に持ち運んだり保管しないでください。金属は電気を流すため、電池のプラス極とマイナス極に鍵などの金属がふれるとショートして大きな電流が流れ、発熱、破裂、発火する場合があります。また、ボタン電池が9V形電池のプラス、マイナス端子部に挟まりショートすると、電池が充電または過放電され破裂や発火するなどして危険です。
10) 電池の表面に傷があるものなど不具合電池は使用しない
外装シールがはがれたり、傷のある電池は使用しないでください。特にリチウムイオン二次電池は変形しているものや亀裂のあるもの、異臭のするものは絶対使用しないでください。
11) 電池のプラス(+)マイナス(-)を逆にして使わない
電池が充電される場合やショートする場合があり、液もれ・発熱・破裂するなどして危険です。
(使用する機器によっては、電池を逆に装填しても機器が動作することがあります。また、機器のオン・オフに関わらず充電されることがあります。)
12) 乾電池やその他の一次電池は充電しない
一次電池は充電できません。充電すると液もれ、発熱、破裂、発火につながり危険です。
13) 電池は使用推奨期限内に使用する
「使用推奨期限」は一次電池の電池本体またはパッケージに表示されています。この期限内に使用することをおすすめします。
「使用推奨期限」の表し方は、月-年の順で表示し、次の2通りがあります。
1. 06-2032: 2032年6月
2. 06-32: 2032年6月
14) 電池や電池パックの分解、改造はしない
電池や電池パックを分解すると内容物で化学やけどを負ったり、破裂し発火する場合があり危険です。また改造すると危険を防ぐ機能が損なわれ、発熱、破裂、発火する原因となります。
15) 電池や電池パックの模造品(改造品)は危険です
電池メーカが生産・販売している純正品を使用してください。模造品(改造品)には危険防止のための安全装置が傷んだり、なかったりするものがあります。破裂、発火したりして危険ですので使用しないでください。製造メーカ名や販売会社名などの表示や注意書きのない電池や電池パックは模造品(改造品)の疑いがあります。購入には十分注意してください。
16) 電池は火中に投入しない
電池を火中に投入すると、破裂や発火し非常に危険です。また、電池を加熱すると、液もれ、破裂、発火などが起こる場合があり危険です。
17) 電池や電池パックは濡らさない
ジュースなど液体で電池を濡らすとショートしたり、さびたりします。組み込まれている保護回路が壊れて発熱、破裂、発火する恐れがあります。
18) 電池や電池パックに強い衝撃を加えない
電池や電池パックを高所から落としたり、投げつけたりして強い衝撃を与えないでください。変形してショートし、発熱、破裂、発火するおそれがあります。
19) 電池は直射日光、高温多湿の場所を避けて保管する
湿度が高いと電池に露(水分)がつき、ショートや錆が発生することがあります。また高温下に長い間放置されると性能が低下します。
20) 電池は高温になる場所に放置しない
ストーブのそば、炎天下の自動車の車内など高温になる場所に放置しないでください。液もれ、発熱、破裂、発火の原因になります。
21) 電磁調理器の上に置かない
電磁調理器の上や傍らに置かないで下さい。誤って加熱され、発熱、破裂、発火の原因になります。
22) 電池の機器への装着や脱着について
電池の機器への装着や脱着は機器の取扱説明書に表示された方法に従って行ってください。その際、電池に無理な力がかからないよう注意してください。電池装着後は機器の作動状態を確認し、万が一機器が作動しない場合は電池を機器から外して機器の点検を行ってください。