電池の構造と反応式(例)

電池の構造は、種類によって変わります。
ここでは、ふだんは見えない各種電池の中身をご覧いただきます。

マンガン乾電池

歴史が古く、世界でいちばん多く使われている電池です。休み休み使うとパワーが回復。懐中電灯やリモコン、小さな電力で動く置時計などに向いています。

・塩化亜鉛水溶液 (塩化亜鉛型電池)


・塩化アンモニウム水溶液 (塩化アンモニウム型電池)

アルカリ乾電池

強力パワーで、マンガン乾電池の約2~5倍も長持ち。大きなパワーや大電流が必要な機器、デジタルカメラや電動おもちゃなどモーターを連続使用する機器に向いています。

空気亜鉛電池

正極材料に空気中の酸素を使う省資源の電池。補聴器や気象観測用の分野で活躍します。

酸化銀電池

寿命がくる直前までほぼ最初の電圧を保つことができるため、カメラの露出計、クオーツ時計などの電子機器に使用されています。

ニッケル水素電池・ニカド電池

ニッケル水素電池は、ニカド電池より容量が大きく、大電流が取り出せるので、AV機器、電動工具だけではなく、ハイブリッド自動車にも使われています。ニカド電池は、温度が高くても低くても使えるので非常照明用に使われています。
・ニッケル水素電池


・ニカド電池

リチウムイオン二次電池

90年代に登場した新しい電池。軽量でありながら、高電圧・大電力、しかも自己放電率の少ない、すぐれた電池です。携帯電話、デジタルカメラ、ノートパソコン、また最近では、タブレット端末や電気自動車にも使用されています。

鉛蓄電池

最も歴史が古い二次電池。自動車や二輪車用バッテリとして使われる他、「シール(制御弁式)」タイプのものは、病院、工場、ビルの非常用電源やコンピュータのバックアップ用などに使われています。