電池の種類

性能や形など、多種多様な電池を大きく分類すると、普段よく目にする乾電池や充電式電池など、内部の化学反応によって電気を起こし、そのエネルギを取り出す化学電池、太陽電池など物理的なエネルギを電気エネルギに変換する物理電池に分かれます。

電池系を表す記号

  記 号 種 類
一次電池 記号なし※1 マンガン乾電池
B ふっ化黒鉛リチウム一次電池
C 二酸化マンガンリチウム一次電池
E 塩化チオニルリチウム一次電池
F 二硫化鉄リチウム一次電池
L アルカリマンガン電池
P 空気亜鉛電池
S 酸化銀電池
二次電池 H※2 ニッケル・水素電池
K※3 ニッケル・カドミウム電池(ニカド電池)
IC※4 リチウムイオン二次電池
PB 鉛蓄電池

※1 マンガン乾電池は、形状記号のみで表します。
※2 実例として、NH、HH、THなどが用いられる場合があります。
※3 実例として、N、Pなどが用いられる場合があります。
※4 実例として、CG、ICP、LIP、U、UPなどが用いられる場合があります。

種類の同じ電池でも、用途に合わせて様々な形状の電池が作られています。

円筒形(R)

マンガン乾電池、アルカリ乾電池、ニッケル系一次電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン二次電池、ニカド電池

9V形(006P形)

アルカリ乾電池、マンガン乾電池、ニッケル水素電池

コイン形(R)

リチウム一次電池、リチウム二次電池

ボタン形(R)

酸化銀電池、アルカリボタン電池、空気亜鉛電池

ピン形(R)

リチウム一次電池、リチウムイオン二次電池

角形・ガム形(F)

ニッケル水素電池、リチウムイオン二次電池

形状を表す記号

形状記号 電池形状
R 円形 円筒形
ボタン形
コイン形
ピン形
F 角形
平形

電池豆知識 — 何で単1、単2って呼ぶの?

例えば乾電池の場合、単1というのは日本だけの通称で、語源は英語のUnit cell(単電池)。最初に作られた電池を単1形と呼び、以下単2形、単3形と呼んでいます。

通称(日本) 通称(アメリカ) 国際規格(IEC)
単1形 D 20
単2形 C 14
単3形 AA 6
単4形 AAA 03
単5形 N 1

※ ニカド電池やニッケル水素電池にも乾電池と同じ大きさのものもあります。