
日本市場におけるリチウムイオン電池のリサイクルマーク表示ガイドラインの改定について

1.背景
- 日本では、「資源の有効な利用の促進に関する法律」により、リサイクルマークの表示と使用済み小形充電式電池の回収と再資源化が義務付けられています。また省令で小形充電式電池の再資源化の目標値が決められており、リチウムイオン電池は、30%以上となっています。
- 電池のリサイクル工程において、現行の技術では、スズ(Sn)とリン(P)を有用な主金属から分離する事は非常に困難となっています。
- 電池工業会は、電池リサイクラーより、ある閾値以上のスズ、リンを含有するリチウムイオン電池を特定するため、これらの電池に対して、追加のマークを表示して欲しいとの要請を受けました。この要請に対し、電池工業会で検討した結果、自主協定のガイドラインに追加のマークを表示する事を決定いたしました。
- 2007年4月、電池工業会はこの表示方法を導入した「小形充電式電池の識別表示ガイドライン(第5版)」を発行いたしました。
また、2010年4月には、同ガイドラインの改訂版、第6版を発行し、正極の最大含有金属として新たに「鉄」を追加いたしました。
2.どのように変更されたか?
[2007年3月以前]
- リチウムイオン電池の表示:Li-ion Mn、Li-ion Ni
スリーアローマークの近隣で、"Li-ion"の表示の右横に正極の最大含有金属の「化学記号」を表示
(コバルトの場合は、"Co"の表示は不要)
[2007年4月以降]
- リチウムイオン電池の表示:Li-ion □□
スリーアローマークの近隣で、"Li-ion"の表示の右横に「□:正極の最大含有金属」と「□:主金属のリサイクルを阻害する金属」を2桁の番号で表示
3.表示と算出方法
- 例:スリーアローマークの近隣に"Li-ion00"の表示
最初の番号:正極の最大含有金属
0:コバルト
1:マンガン
2:ニッケル
3:鉄
2番目の番号:主金属のリサイクルを阻害する金属
0:無し
1:単電池重量に対して単電池含有分のスズ(Sn)が、1.0wt%を超えて含有
2:単電池重量に対して単電池含有分のリン(P)が、0.5wt%を超えて含有
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