アルカリボタン電池を直列で使用する際の安全に関するお願い

2019年1月17日
一般社団法人 電池工業会
一次電池部会 PL委員会

最近、アルカリボタン電池(例:LR44)を3個以上直列接続して使用するLEDライトなどの機器において、電池が破裂する事故が散見されています。
アルカリボタン電池は、過放電*)や誤使用すると電池内部でガス発生する可能性があります。特に、3個以上直列接続して使用すると、わずかな性能バラツキによって最初に消耗した電池が、他の電池から強制的に放電されることで過放電状態となるため、ガス発生に伴い電池内の圧力が高まりやすくなります。アルカリボタン電池は乾電池にある内圧を解放するためのガス排出機能を備えていないことから、内圧が高まると封止部分が外れ、破裂に至る場合があります。
事故防止のため、下記の注意事項を必ず守ってください。

◇ユーザー様への注意事項

  • 電池を使い切ったら機器に入れたままにしない。
    ライトなどの機器では、当初の点灯時よりも暗くなったと感じた時、
    その他の機器では、動きや反応が鈍くなったり、音が小さくなったと感じた時は、
    早めに電池を取り外し、すべての電池を新しいものと交換する。
  • 電池をショートさせない。
  • 新しい電池と古い電池は混ぜて使わない。
  • 違う種類・銘柄の電池を混ぜて使わない。
  • 電池の(+)(-)を逆にして使わない。

◇機器メーカー様への注意事項

  • 設計段階で、電池を含めた安全性評価を実施する。
  • 同梱する電池は信頼性の高いものを採用する。
  • 過放電防止機構を設置する。
  • 3個以上の直列接続使用を避ける。

※注意事項に関して不明な点は電池メーカーにお問合せください。

*)過放電とは:

本来の使用可能な電圧よりも低い電圧まで使用された状態のこと。ライトなどの機器では当初の点灯時よりも暗くなったと感じた時、その他の機器では動きや反応が鈍くなったり、音が小さくなったと感じた時は、電池が過放電になっている可能性があります。

以上

※本リリースの英語版または中国語版は下記をご覧ください。

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