自動車用バッテリーの構造

バッテリーは、プラス極板、マイナス極板とこの極板が接触してショートしないように隔離するセパレータが交互に組合わせられた極板群と、電解液およびこれらを収納する樹脂の電槽・蓋から構成されています。電槽は6つに区切られ、2Vの極板群が6個直列接続されています。

更に、蓋にはケーブル接続できるようプラス端子,マイナス端子が取り付けられています。電解液は希硫酸で、比重1.280(完全充電時)です。

極板はバッテリーに直流電気エネルギーを蓄える重要な役割をし、格子と活物質からできています。
格子は、網目形状で鉛合金からなり、活物質を保持して直流電気エネルギーを集配しています。活物質はプラス極(正極)が茶色の二酸化鉛、マイナス極(負極)がグレーの海綿状鉛からできています。

バッテリーの主要部品

部品名 主な材質
プラス極(正極)板 鉛、鉛合金(活物質は二酸化鉛)
マイナス極(負極)板 鉛、鉛合金(活物質は海面状鉛)
セパレーター 強化繊維、合成樹脂
電槽・蓋 合成樹脂
電解液 希硫酸

極板の格子形状(一例)